今回は番外編です。
タイトル通り新潟の「菊水ふなぐち一番しぼり 生原酒 本醸造」を少し考えつつ飲んでみました。
少し前にコメントでこの酒について触れたのですが、よくよく考えてみると(濃さ的に)余り日本酒初心者向けの酒質では無かったなと思い直したので、色々と試しつつ、久々にキチンと感想を書いてみようと思います。
それに、手軽に購入出来るので時々飲んではいたものの、実際に感想を書いたのは約三年前とかですし。
……あ、
当時の感想読み直すのちょっとキツいですねコレ(笑)
缶ごとの違いや変化について、当時はまだ分かってなかったみたいですし……
と、まあ細かい話はともかく(?)、色々と試してみるのもたまには良いですね~
もし気になったら試してみるのも楽しい、かもしれません?
では本文をば!
――
とりあえず最初はそのままでいきましょう!
濃く甘い香りにしっかりとしたアルコールの香り。
やはり濃い!
しっかりとした甘旨口の味わいです。
口いっぱいに広がる濃厚な甘味と旨味に柔らかくしっとりとした酸味が絡み、アルコールの風味と共にジワーッと舌の上から広がっていきます。
後口には若干苦味。
このふなぐち、缶入りで光に強いとは言え生酒なため、常温下に長期間置くと酒質が変化してアルコール感が強くなってくるのですが、その辺りさえ注意していれば安定した品質がいつでも楽しめます。
アルコール度数が19%と普段から酒を飲み慣れていない方には若干キツい部分もあるとは思いますが、やっぱりこの酒には独特の良さがありますね~
では続きまして、飲みやすさを考えると言う意味も込め、ロックで飲んでみましょう。
若干マイルドになりつつも味わいの骨格は崩れず。
個性は少々弱まりますが、飲みやすさは断然ストレートよりも上ですね!
濃い味わいがお好みならば、小さめの氷を選べば問題無しです。
しかし薄めても印象がぼやけないのが良いですね。……逆に元が濃すぎるとも考えられますが(笑)
さて本日のメインイベント!(?)、ハイボール風の飲み方に挑戦です!
氷に酒を注ぎ、同量の炭酸水とレモン数滴を加える……
相変わらずのきき猪口ですが見た目は余り気にしない方向で!(笑)

おお、飲みやすい!これは「ぽい」とかじゃなくて、かなりしっかりとしたハイボールになってますよ!
爽やかだな~、グイグイ飲めます。
……まあウイスキーの場合と同じく、原型は香りぐらいにしか残っていないのですが。
ただ、甘味や旨味はかなり薄まりつつも、爽やかな炭酸水にほんのり米、いや「菊水ふなぐち」が香る、と……うん、アリだ!
次はレモン果汁じゃなくてレモンそのものでやってみなければ!ライムとかも良さそうですね。
日本酒ハイボールというとどうしても色物っぽさが抜けきれませんが(?)、この酒で作るのだったら個人的には悪くないと思います。
炭酸水やレモンに当たり負けしない濃厚さ、そして何より市販されている日本酒ハイボールと違って「糖類不使用」でイケるのが良いですよね~
……いい加減に酒造会社は日本酒に糖類添加するの止めるべきでしょう、本気で。
……すみません今回の酒と関係ない話でした。
濃厚でアルコール度数が高く少々人を選ぶこの酒ですが、工夫次第ではかなり飲みやすくなることが分かりました。
この飲み方では日本酒そのものの魅力とは呼べないかもしれませんし、いくら飲みやすいとは言え明確に日本酒初心者向けの味わいと言う訳ではありませんが、やはりこの「手に入りやすさ」は大きな魅力ですからね!
……しかし、もう少し暑い時に試してみるべきだったかもしれません。
爽やかにスカッと飲みたいときにお勧めです!
データ――
原材料名 米、米こうじ、醸造アルコール
精米歩合 70%
アルコール分 19度
製造日 11.07.28
菊水酒造(株)

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