第11回目。
黒龍の上級酒は皇室御用達として有名です。
しかし不当競争になるということで、ラベルにそのことを表示するのは法律で禁止されています。
友人にそのことを話したら「てっきり皇室では洋酒ばかりだと思ってた」とぬかしやがりましたよ。
やはり世間的に見ると日本酒の地位は低いんですよね……
賓客をもてなすのはワイン!……そんな考えで昔から凝り固まっていると言うか。
まあ洞爺湖サミットでは日本酒や焼酎、梅酒が振る舞われたようですけども……
だから御用達の表示も別に良いじゃないですかねー、例えその銘柄が人気になってますます買いづらくなったとしても、日本酒全体のイメージが上がるのであれば!
…………いや、やっぱり私が全種類を一度は飲んでみるまで待ってください(!?
台無しな感じですが、本文をどうぞ。
ちなみにこの酒は上に書いたような上級酒ではありませんのでご注意を~
(飲み始め:2008年03月07日)
本日は福井県のお酒――「黒龍 吟醸垂れ口」を飲みました。
冷蔵庫に静置した状態では、わずかな「おり」が瓶の底に沈んでいます。
瓶を何度か揺するとおりが全体に混ざり、わずかに濁った酒に。
特に書かれてはいませんが、「うすにごり」や「おりがらみ」と呼ばれる酒の一種ですね。
バナナのような香りに、手作りパンのような香りが混ざります。
良い香りです。酵母の種類が関係しているのでしょうか?
そして、このバナナのような香りが黒龍の特徴?
まだ二種類しか飲んでいないのでアレですが、前に飲んだ純米吟醸も似た香りでしたし。
別の酒もまた今度飲みますので、そこの辺りはまた後日~
甘味、苦味、そして刺激を伴う酸味。
目立って発泡はしていませんが炭酸系の酸味ですね。ピリピリと口内が刺激されます。
鼻に抜ける香りはラムネ系。
そして旨味のバランスも良いです。こりゃ旨いなー
つまみ無しでもぐいぐいイケます!……いや、つまみは逆に無粋?
ただ、もし何かと合わせるなら甘い物が良いですね。
普通の食べ物にはこの香りが重荷になると思います。
いやーなかなか良い酒ですね、これ。
季節限定品ではあるものの、価格はお手軽。お勧めです。
あー、空きっ腹に二合は効くわー(笑)
データ――
原材料名 米、米こうじ、醸造アルコール
使用米 五百万石100%
精米歩合 55%
アルコール分 17度
製造年月 08.1
黒龍酒造(株)
2008年03月09日追記――
やはりバナナ系の香り。
甘味と渋味が増し、苦味も少々増加。反対に酸味は減ったような気が。
……食べ物との相性が変わった?
甘い物との相性が少し悪くなった代わりに、塩味の強い食べ物には良く合うように!
あー長期熟成チーズ旨ーい。辛い乾き物にも良く合うなー
今後も限定品等を色々と飲んでみたい所存。旨い!

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