第375回目。
「くどき上手 純米大吟醸 出羽の里44% 生詰」――山形県の酒です。
冷蔵庫の奥深くにしまってあったため、もう少しで自家製一年熟成酒になるところでした……
まあ、生酒じゃなければ基本的には平気なんですけども!……すみません。でもこんな状態の酒が他にもチラホラと……
……それはともかくとして、今回の酒に使われている出羽の里は「吟吹雪(山田錦と玉栄の子)」と「出羽燦々」を掛け合わせて造られた山形県開発の酒米になります。
少し調べただけなのですが、短稈で倒れにくい、心白発現率が高い、心白が大きい、とかなり優れた性質を持った米のようですね~
この米を使った酒は、低価格でも高品質な物に仕上がることが期待出来るので、今後の日本酒の流れを大きく変える可能性がある――かもしれないそうです。
山形県もこの酒米には相当力を入れているようなので、私としても出羽の里使用酒を他にも色々と飲んでいきたいと思います!
(飲み始め:2010年09月02日)
穏やかで綺麗な香り。パイナップルに青リンゴ。
良い香りです。
ああ、綺麗ですね。
スッキリとした柔らかい甘味が軽快な酸味と共にスルスルと口内を満たし、続いて若干の旨味と共に舌の上でジワリと染み入ります。
うん、やっぱりくどき上手は旨いですね~
軽快でコロコロと。
飲みやすいなぁ。
お、含み香や戻り香には青リンゴ。
食べ物との相性も結構良し!
味の濃い物とはかなり合う上に、野菜などとも無難に合わせられる印象です。
旨いな~
データ――
原材料名 米、米こうじ
原料米 出羽の里100%
精米歩合 44%
アルコール分 17度以上18度未満
日本酒度 -1
酸度 1.3
使用酵母 小川・1601
蔵出し年月 2009.10
亀の井酒造(株)
2010年09月03日追記――
若干香りは減少。穏やかなパイナップル系の香り?
旨味と酸味、アルコールの風味が増加。
全体的に濃厚な印象に。
後口には若干の苦味と渋味。
初日の綺麗さは無くなりましたが、今日は今日で悪くないですねー
ただ初日の方が個人的には好みかも。
2010年09月06日追記――
アルコールの香りと米の香りが増加。
パイナップル系の香りは健在。
全体的にさらに濃く。
アルコールの風味と甘味、旨味が増加。
濃厚な甘口旨口酒、しかし酸味にアルコール感と若干のミネラル感(?)の効果か、どこかキリッとした印象も。
うん、アリだ!
初日とはかなり違うもののなかなかに旨いですね~
2010年09月09日追記――
若干香りはしっとりと。
アルコールの風味に強めの甘味、それに続くハッキリとした旨味と酸味、そして苦味とエグみも。
さすがに雑味が増して崩れてきました。結構尖った印象に。
一週間は置かない方が良さそうです。
開栓初日が一番お勧めですが、数日経ったぐらいの状態もなかなかに良いと思います。
日本酒初心者の方にも是非!良い酒ですよ~

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