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十四代 本丸秘伝玉返し 生詰

 第444回目。
 「十四代 本丸秘伝玉返し 生詰」――山形県の酒です。
 はせがわ酒店の「十四代飲み尽くしセット」の抽選販売に当たったので購入してみました!
 値段は6本で税別22,270円……
 伝票を見ると、その内訳は、
 十四代 大吟醸 酒未来 (720ml、日本酒):3,700円
 十四代 秘蔵 乙焼酎 25°(720ml、焼酎):1,700円
 十四代 「鬼兜」蘭引酒 40°(720ml、焼酎):4,500円
 十四代 オリジナル大吟醸(純米醸造) (720ml、日本酒):6,000円
 十四代 グレースフル優雅 (720ml、リキュール):4,100円
 十四代 本丸 特別本醸造 (1,800ml、日本酒):2,250円、とのこと。
 これらがほぼ定価にあたる値段だと思いますが、本丸の安さが際立つ反面、結構お値段高め酒が多い感じですねー
 私のように、とりあえず一通り飲んでみよう、と考えているならともかく、この中の一部にしか興味の無い方には少々キツいかもしれません。
 あまり応募者数も多くなかったんじゃないでしょうか?……いや、実際の所はわからないのですが。
 ……うん、と言うかコレ、前もって個々の値段を知っていたら、私も応募するのためらっていた可能性が。
 ……いや、ここはむしろブログのネタ的には、何も考えずに応募した自分を褒めるべきところでしょうか?(笑)
 と、まあせっかくなので(?)、このブログの本筋からは外れてしまいますが、その内に今回のセットに入っていた酒全部の感想を書いてみようと思います。
 日本酒に比べると他の酒の経験値は圧倒的に不足しているので、少々お見苦しい感じになるかもしれませんが、その時は生暖かく見ていただけると幸いです。
 でも蒸留酒って開栓しただけじゃ余り変化しないんですよね……まあその時になったら考えれば良い、かな?
 (他の感想はこちら)

――
 さて、とりあえずセットの話はこの辺りにしておいて、今回の酒について触れましょう。
 ラベルには特に書かれていませんが、酒店の伝票によるとこの酒の分類は特別本醸造にあたるようです。
 ただ、色々なサイト等に書かれている通りに「玉返し」の定義が、酒粕由来の焼酎を醸造アルコールの代わり(?)に加えることだとすると色々と問題が……
 まず原材料名の表示が醸造アルコールのままなので、誤表示の疑いがかけられかねませんし、表示に目をつぶるとしても、原材料に焼酎を加えたら分類は普通酒になると思います。
 ……あ、だからラベルでは特別本醸造って書いてないんでしょうかね?
 それに醸造アルコールの定義も国税庁の「清酒の製法品質表示基準を定める件」によると「醸造アルコールとは、でんぷん質物又は含糖質物を原料として発酵させて蒸留したアルコールをいうものとする。」なので、度数に目をつぶれば乙類焼酎も一応醸造アルコールの一種と言えなくもない、ような?……いやいや焼酎は焼酎ですよね?
 ……待てよ、そもそも乙類焼酎ではなく、酒粕焼酎を連続蒸留して中性スピリッツレベルまで度数を高めている可能性も……酒粕使う意味無いよなぁ……
 ……いや、上記サイトに「当該アルコールの重量(アルコール分95度換算の重量による。)」と書いてあるからと言って、実際にアルコール分が95度を超える必要がある訳では、ない、のか?
 …………まあ、公式サイトも無ければ、私に高木酒造に詳しい知り合いがいる訳でもなし、結局は想像で色々と言っているだけなのですが。
 訂正下さる方がいらっしゃいましたら、是非ご指摘お願いいたします。
(2011年05月08日追記――
 自分なりに色々と調べてみました。ちなみに以下の条文は一部を抜粋及び編集したものなので、詳しく見たい方はご自身で検索等お願いします。
 清酒の一種として酒税法第三条七号ロには「米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの」と書かれています。
 そして「その他政令で定める物品」として、酒税法施行令第二条では「アルコール(※)、しようちゆう(連続式蒸留しようちゆう又は単式蒸留しようちゆうをいい、水以外の物品を加えたものを除く。以下同じ。)、ぶどう糖その他財務省令で定める糖類、有機酸、アミノ酸塩又は清酒」が挙げられており、アルコールと焼酎が別項目となっています。
 (※ アルコール含有物を連続式蒸留機により蒸留した酒類で、アルコール分が四十五度以下のもの。含糖質物を原料の全部又は一部としたもので、そのアルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度以上のもの。また発芽させた穀類又は果実を原料の全部又は一部に用いてはならない)(注:左記括弧内は条文をかなり抜粋及び編集した文章なので、正確な内容ではない可能性があります、ご注意を)
 と言うわけで、連続式蒸留焼酎はともかくとして、単式蒸留焼酎は原材料名に「醸造アルコール」と表記出来ないことがわかりました。
 ただアルコール度数の規定は厳しくないようなので、連続蒸留でも上手くやれば良い香りが残せそうな感じです。……条文の解釈を私が間違えていなければですが(笑)
 なので今回の酒の場合、酒粕焼酎が連続式蒸留焼酎であれば問題なし、単式蒸留焼酎であれば誤表示、ということでしょうか?……ううむ。
――追記ここまで)

 で、色々なことを横に置いて考えてみると、この酒の華やかな香りは、半分ぐらい酒粕焼酎に由来しているのかな、と想像してみたり。
 酒粕に残る香りをフルに使えるなら、酒自体は味の向上に香りの分の労力を回せますからねー
 本丸の質の高さに比例しない驚異的な値段の実現に一役買っているのかも?(注:著者の勝手な妄想です)
 ……うん、何にせよ、質の高い酒を安く買えるのは消費者としては嬉しいですよね!……まあ実際は買えない訳ですが(笑)
 せめて転売でプレミア価格とかの、酒造会社自体に儲けが出ない流れは何とか出来たら良いんですけど。
 まあ余計な事はともかく、本文をどうぞ!……そして長々と失礼いたしました。

(飲み始め:2011年04月28日)

 若干エステル香寄りの、熟したバナナ系の香りに、メロン系の香りも少々。

 おお、まろやか!
 口内でコロンと転がる甘味に、柔らかい旨味と酸味、バナナやメロンを思わせる含み香、そして全体をスッキリと引き締める軽快なアルコールの風味。
 後口にわずかに残る渋味と苦味も良いアクセント。
 うん、旨い!
 この味わいでこの値段(1,800mlで2,250円)か……定価で買えるなら素晴らしいですね!
 ただ個人的には何倍もの値段を出すほどではないと思うので、プレミア価格で買うぐらいなら別の酒を選ぶべきだと思います。
 ……ううむ、しかしプレミア価格を基準に味を判断したら勿体ないですねコレ。
 定価で判断するならこの系統の味でこんなにレベルの高い酒滅多に無いですよ……いや、滅多にどころか私は今のところ知りません、多分。

 食べ物との相性も結構良し。
 結構派手な味わいにも関わらず幅広く合わせられる印象です。
 その中でも甘い物との相性は抜群!
 かー、これは良い感じです!

 常温――
 香りがよりハッキリと。
 若干アルコールの風味が増して、味わいも全体的にしっかりとした気がします。
 これはこれでなかなか。

 ……せっかくだから燗もつけてみましょうか(笑)
 香りが飛ぶものの、酸味が立ち上がって甘味との絡みがなかなかに面白い感じです。
 ただ温めない方が旨いですねー

 さすがの銘酒でした!
 ……あー、飲み過ぎたー

データ――
 原材料名 米、米麹、醸造アルコール
 精米歩合 55%
 アルコール分 15度
 製造年月 11.04
 高木酒造(株)


2011年04月29日追記――
 香りはよりスッキリ、そしてシャープに。
 若干クリーム――いやバニラ系の香りかな?

 口当たりはスッキリさを保ちながら、さらに柔らかく。
 含み香も上立ち香同様シャープに。
 甘味がメインの構成は変わらないものの、旨味とアルコールの風味が若干増加。
 後口の渋味もわずかに増え、微妙に舌触りに刺激感が出現。
 やっぱり旨いですね~
 全く崩れないのも素晴らしい!
 この安定っぷりは確かに飲食店向けかもしれません。

 お、食べ物との相性がさらに向上!
 うん、良い感じだ!


2011年04月30日追記――
 香りは余り変わらず。
 スッキリとしたバナナ系の香り。

 む、若干渋味や苦味などの雑味が出現。
 ハッキリとした甘味に絡む柔らかい旨味と酸味、そして苦味と渋味。
 アルコールの風味は二日目よりも目立たない印象。
 若干クセが出てきましたが、まだまだ良い感じです!


2011年05月02日追記――
 アルコールの香りが増え、他の香りは大幅減。

 アルコールの風味に旨味、酸味、苦味に渋味が増加。
 甘味は減少し、含み香も残りわずか。
 口当たりにはピリピリ感、舌触りには若干引っかかる感触も。
 だいぶクセが出てきました。
 む、飲んでいる内に慣れてきたのか、若干穏やかな印象に。
 ただここまでは置かない方が旨いです。


2011年05月04日追記――
 む、若干バナナ系の香りが戻ってきたような?
 そして少々重たい香りに。

 若干甘味と旨味がもったりとしてきました。
 結構味が増えて雑多な印象も出現。
 前回に比べればアルコール感は減りましたが、やはりクセは強い感じです。

 開栓後は二日以内――少なくとも三日以内には飲みきってしまいましょう!
 ……しかし、四日目に飲まなかったのは失敗でした、すみません。
 もし飲みきれないなら早めに小瓶に移して空気と触れる面積を減らせば、わずかに変化を遅らせられるとは思いますが、やはり早めに飲み切ることをお勧めします。

 良い酒でした!

 ただ私の場合今回しっかりと飲めて、ある意味十分満足出来たので、当分飲まなくても良い感じですねー
 うん、何か特別な入手経路だったり、もしくは不断の努力だったりが無ければ、安定的に定価で手に入れるのなんて不可能ですしね……ちなみに私にその根性はありません……
 抽選販売は……たまたまタイミングが合えば参加する感じでしょうか?今後積極的に参加はしないと思います、多分。
 ……と、色々と余計なことを書いてしまいましたが、この質でこの値段は本当に素晴らしいと思います!
 入手困難ですが、是非定価で手に入れて、その値段を基準に飲んでいただきたいです!旨いですよ~


1713398172_55.jpg tag : 特別本醸造 高木酒造 はせがわ酒店十四代飲み尽くしセット(2011年04月分)

コメント

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No title

このセットはサイトで見つけました。応募してみようかと思いましたが、おこずかいの半分も捻出するので止めました。
「十四代」は一度は呑んでみたいけど、十倍近くの値段で売ってるし、
正規の特約店に行ったら、大吟醸しか置いてなく、買うのを躊躇ってしまいます。

酒粕焼酎を加えると言えば、「柱焼酎仕込」が近いのでしょうか。
純米酒に粕取り焼酎を加えますので。とかく、宮城県は「柱焼酎仕込み」を出してるのが、日高見、於茂多加、澤乃泉が出してます。
種類だと、日高見と於茂多加が「特別本醸造」で澤乃泉が「普通酒」(盛升も)と成ってます。様は、醸造アルコールを粕取り焼酎に代えただけで、本醸造の基準に沿っているのかね。まあ、本当は判りませんがね。
確か、越乃寒梅の「大吟醸 特醸酒」は粕取焼酎を加えてるらしいし。

蒸留酒は呑み方の変化でしょうね。ストレートにロックに水割り、お湯割りに割り水と。僕もたまに芋焼酎呑んでます。

Re: No title

 エクスプロイダーさん、こんにちは。

 特約店が近くにあるなら、色々と頑張れば買えるようになるかもしれませんよ?
 まずは常連客になることから?

 自分なりに色々と調べてみました。後で記事に修正入れときます。
 ちなみに、柱焼酎には米焼酎を用いる方がメジャーなのと、「純米酒に粕取り焼酎を加えますので。」と言う表現は、上槽後に焼酎を加えているように誤解され兼ねませんのでご注意を。
 あ、そして越乃寒梅の特醸酒は、販売店などが大吟醸と表記したりしていますが、ラベルには大吟醸と書かれていないっぽいですよ。その辺りのやり方はどこも上手いですねー
「Save The 東北の酒」
Save The 東北の酒
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