第459回目。
「大阪屋長兵衛 全麹 濃醇旨口 特撰 特別純米酒」――兵庫県の酒です。
大手酒造会社による全麹の酒……変わった酒が好きな私としましては、見かけたからには買わざるを得ませんでした(笑)
クセがそこそこあるので万人向けの味わいではありませんが、なかなかに興味深い酒ですよ~
そして今回の経時変化を鑑みるに、
以前飲んだ他社の全麹の酒のように年単位で長期保存してみても面白いかも、なんて思いました。うん。
……しかしこの酒に限らず定義が曖昧すぎるんで、特別純米って名称必要ないですよね。
……失礼脱線しました、では本文をば!
(飲み始め:2011年06月12日)
濃く甘い酒と米の香り。
いわゆる酒らしい香りを若干スッキリ穏やかにして、甘い香りを立たせた感じでしょうか。
お、濃い。
含み香には上立ち香と似た印象と、若干の香ばしい香り?
しっかりとした甘味と酸味が旨味と渋味を引き連れつつじわりと。
後口には苦味と、若干舌に引っかかる感触も。
少々クセはありますが、この感じはなかなかに悪くないですねー
ただ、公式サイトの「白ワインのような味わい」はほとんど感じられませんでした。
……もしかしてどこか(店か家か)で酒質が変化してこうなった可能性も?いや、どうだろう?ううむ……
温度が上がって室温に近づくと旨味が増加し柔らかさがアップ。
うん、アリだな……
食べ物と合わせるなら、甘味が強いので濃厚な味わいの物と。
味が薄いと、甘味が強くても何かしらの風味がぶつかってしまいます。
燗――
温度が低めだと甘味が立ち、高めだと酸味が立つ印象。
……温めるならぬる燗かな?
これまた悪くないです。
データ――
原材料名 米、米こうじ
精米歩合 73%
アルコール分 14度以上15度未満
日本酒度 -20
酸度 2.7
製造年月 10.09.
大関(株)
2011年06月13日追記――
米の香りに旨味を感じさせる香りが強く。
若干香りに重量感。
酸味と渋味が若干減り、旨味と甘味が増加。
口当たりは若干柔らかく。そして香ばしい香りが強く。
うん、悪くない……
2011年06月14日追記――
旨味の強さを感じる濃厚な香り。
さらにどっしりと。
強い甘味に絡むのは旨味と、最初と比べて若干質の変わった酸味。
そして続くのは香ばしい感じのある苦味が若干。
白ワインというよりも、みりんのような味わいです。
これはこれで!
2011年06月16日追記――
アミノ酸のしっかりとした香りに、アルコールの香りがキリッと。
お、何だか柔らかくなった感じですね~
特に旨味と酸味が丸くなりました。
大まかな印象は前回とそれほど変わりませんが、なかなかに良い変化です。
2011年06月18日追記――
アルコールの香りが若干増して、若干香りは穏やかに。
香ばしい香りが増加。
口当たりはさらに柔らかく。
甘味、旨味、酸味がたっぷり、続くのは苦味、後口には渋味。
うん、やはりクセや重量感はありますが悪くないです。
私は開栓直後よりも好きですね~
あ、ただあくまで個人的な好みなので、その辺りはご注意を。

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