第565回目。
「外ヶ濱 FLOWER SNOW 2012 GINJO SAKE 生酒」――青森県の酒です。
蓋の所に田酒と書かれたシールは貼ってありましたが、どうやらこれは田酒ブランドでは無く外ヶ濱というブランドになるみたいですねー
先月の喜久泉の感想で「田酒のにごりも飲む」とか書いちゃってましたよ……
……本文をどうぞ!
――
カチッ――シューッ
!?
うわぁ……余所見して開けたら噴き出してしまいました……40mlぐらい?
イカンなぁ……近頃たるんでました……
そして瓶の中で浮かぶにごりの部分……酒がこぼれたのにも関わらず、水面が下がる気配は全くありません……
……ああもうこれは普通に開けるの無理だ!
風呂場で好きなだけ炭酸には抜けてもらいます!
軽く蓋を開けて多少の泡がこぼれるのも構わず放置です。
シュージュジュジュジュジュ――うう、勿体ない……
三分程経過――
……泡がこぼれなくなりました。
結局トータルで80mlぐらいこぼれた感じでしょうか?
……厳しいなぁ。
しかし完全に製造日から時間の経った密閉蓋の恐ろしさを失念していましたね……
いや、むしろここまで激しい物と最近出会っていなかったので、どこか舐めてしまっていたのかもしれません……
今後は気を引き締めてかからねば……
さて――
若干にごり酒らしい感じもありますが、基本は穏やかでスッキリ綺麗な香りです。
炭酸が爽やかですね~
穏やかな旨味と渋味、軽めの甘味を爽やかな炭酸と酸味が引き締めつつ、それらがまとまってジュワッと口内を満たして行きます。
軽快な苦味も良いアクセント。
にごり酒故か結構味の多い印象ですがバランスは良く、非常に飲みやすいです。
炭酸の強さでスカッと飲めてしまうので、口当たりに重たさなどもありませんし。若干渋味が舌に絡むぐらい?
スルスルいけます!
うん、開けるのに苦労したかいがありまし、た?――いややっぱり80mlはキツいですよねぇ(笑)
む、炭酸が抜けてくるとさらに味が増える印象。
食べ物との相性は余り良くない感じです。
渋味や甘味が干渉。
単独で飲んだ方が旨いです。
開けるのが大変なのでハッキリ向いているとは言えませんが、大人数でスパッと食前酒として飲むのも良いかもしれませんね~
二日目――
香りは控えめに。
炭酸がほとんど抜けてしまって微炭酸より若干弱い程度になり、その分味わいの輪郭がハッキリとしてきました。
酸味の質が若干変化し、わずかに甘味が増加。
穏やかな飲み口にわずかな炭酸の刺激感がキリリと。
うん、良いバランスです。
重たさなどは全く無いのでスルスル飲めます!初日とはまた違った感じで良い味わいですね~
しかし一気に炭酸が抜けてしまいました。
なかなか抜けない酒との違いはどの辺りにあるんでしょう?
ただ食べ物とはやはり合わず。
無念……
そして初日にこぼした分も考えず調子に乗って飲んでいたら今回で無くなってしまいました……
追記の回数が少なくなりまして申し訳ありません……
色々な意味で(!?)非常に危険な酒です……飲み過ぎ注意!
データ――
原材料名 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 16度
製造年月 H24.1
(株)西田酒造店

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吟醸
西田酒造店